メソポア珪藻土を活用した「調湿呼吸器」
【メソポア珪藻土 × 北海道電力】
― 天然素材が支える、未来型電力インフラ ―
北海道電力(ほくでん)では、自動電圧調整器(AVR)の内部に、メソポア珪藻土を活用した「調湿呼吸器」を開発・導入しました。
変圧器内部では、絶縁線を冷却する過程で温度差により空気が膨張・収縮を繰り返します。
この際、湿気を含む空気が機器に入り込むと、絶縁性能の劣化や故障リスクを招くおそれがありました。
従来は人工的に製造されたシリカゲルを使用していましたが、シリカゲルは劣化が早く、1年ごとの交換が必須でした。
メソポア珪藻土の導入により、
優れた吸湿性・放湿性により機器内部を常にドライな状態に保ち、長期間にわたり劣化しにくく、メンテナンスフリー化を実現しました。
北海道で発見された希少な「メソポア珪藻土」が、いま電力インフラの最前線で活躍しています。
さらに、メソポア珪藻土は、数百万年もの間、深海の淘汰環境を経て自然に選別・堆積された素材であり、
その構造・性質の安定性は人工製品を凌駕する信頼性を持っています。
(関西電力でも現在採用検討中です。)
人工物に頼らず、天然素材で持続可能なインフラを支える。
メソポア珪藻土は、電力設備の未来を変える可能性を秘めています。